nakayama-holinessのブログ

日本ホーリネス教団中山キリスト教会の公式ブログです。

4月16日祈祷会の代わり

聖書協会共同訳と歴史地図

 日本ホーリネス教団は、3月19日に行われたオンライン総会で、教団の公用聖書として日本聖書協会の『聖書協会共同訳』を採用することを決議しました。それを受けて、中山教会でも講壇で朗読する聖書を、これまでの口語訳聖書から聖書教会共同訳に切り替えています。動画で私が手にしているのは、最初に出版された「引照・注付き」の「旧約聖書続編付き」です。これは、旧約聖書新約聖書の間に、「旧約聖書続編」という名前で括られる複数の文書が印刷されたものです。旧約聖書続編は、ローマ・カトリック教会聖公会などで「外典」(アポクリファ:隠されたもの)と呼ばれ、正典に準じる宗教的権威を認めているものです。プロテスタント教会の中には外典の権威を認めない教会も多いですが、この中に含まれる文書は紀元前3世紀ないし紀元前2世紀から紀元後1世紀の間に書かれたもので、初期のキリスト教会では宗教的権威を持つものと見なされていたようです。紀元前3世紀頃から順次訳されていった旧約聖書ギリシア語訳(七十人訳聖書)には、これらの文書が含まれていましたので、特に、ギリシア語を話していたキリスト教徒の間では、私たちが正典と呼ぶ旧約聖書の他の文書と共に、宗教的権威を持つ文書として読まれていました。新約聖書の背景として重要な文書だと思いますので、関心のある方は(本屋さんにいけるようになったら)見てみてください。教会には、会堂の後ろの週報BOXの所の本棚に、新共同訳版の「旧約聖書続編スタディー版』がありますので、関心のある方は、礼拝を再開できるようになったらぜひご覧ください。

 中山教会として、会堂に備え付けの聖書を一気に買い換えることはできませんので、当面は口語訳聖書を貸し出し用として使い続けることになります。皆さんも、お手持ちの(使い慣れた)口語訳聖書をそのままお使いくださって結構です。もし買い替えをお考えでしたら、最初に出版された引照・注付き版は誤植が多いので、その後に出版された引照と注の付いていない「スタンダード版」をお求めになるか、(しばらく先のことになるでしょうが)誤植の訂正が反映された第2刷(第2版?)が出版されるのを待って、買い換えたのでも良いと思います。あるいは、聖書協会のホームページの「聖書を読む」に「訂正一覧」が掲載されていてダウンロードできますので、その「訂正一覧」を手元において、引照・注付き版を使うのでも良いでしょう。私個人としては(すでに誤植の多い初版を持っていますが)もう少し大きいサイズが欲しいので、訂正が反映された大型版が出たら改めて引照・注付き(旧約聖書続編付き)を買い直そうと思いますが、皆さんはもちろん旧約聖書続編の付いていない方をどうぞ。

 動画では、いのちのことば社から出版された『コンサイス聖書歴史地図』も紹介していますが、こちらは祈祷会で一緒に使えるようにと思い、5冊買って1冊を会堂の本棚、4冊を教育館の本棚に置いてあります。出エジプト記で登場する幕屋の再現図などもあって、見ていて楽しく勉強になる良書です。同様のものは多数ありますが、値段が手頃なのと、地図や図(絵)の種類が充実しているので、これにしました。ちなみに購入に際しては、『百万人の福音』や『クリスチャン新聞』の購読でたまったポイントが、ポイントプログラム終了でまとまって商品券として送られてきたので、そのポイントを使いました。(こんな裏事情まで明かさなくてもよかったかも?)

 ともかく、祈祷会の代わりの第1弾をお届けします。


祈祷会の代わり1

 

宗教法人日本ホーリネス教団中山教会・ 〒273-0024 千葉県船橋市二子町604-1・ 牧師:河野克也 Katsuya Kawano