本日の週報です
8月第2週の礼拝週報をお届けします。
8月9日
今日、8月9日は、75年前に長崎にプルトニウム型原子爆弾(ファットマン)が落とされた日です。6日は広島にウラン型原子爆弾(リトルボーイ)が落とされた日でした。報道によると、広島は軍関係の施設がひしめく軍都でしたから、日本中が焼夷弾の絨毯爆撃によって焼け野原にされる中、当然、真っ先に爆撃のターゲットになっていても不思議はなかったにもかかわらず、直前まで不気味なほど平穏だったそうです。それは、原爆の威力を正確に把握するために、米軍が敢えて街を無傷で残していたということです。結局は、新兵器の実験のために使用されたということでしょう。もちろん、ソビエト連邦の脅威に対して、先に原爆を開発して、共産主義勢力を牽制するという意図もあったでしょう。何れにせよ、日本との戦争を終結させるのに、これほどの被害を生む原爆を使用する必要はなかったのです。
アメリカにはいまだに、「リメンバー、パールハーバー」と言って、原爆投下が戦争終結を早めて戦死者のさらなる増加を食い止めた、などどいう見当違いな発言をして正当化するような人がいるようですが、最近の若い世代では、その辺りの理解にも変化が見られるようです。
それにしても、アメリカの核の傘にしがみついて、原水爆の禁止に踏み出そうとしないこの国の政府は、一体何を考えているのでしょうか? 原爆を自国の利益のために使用した側も、その被害に遭いながら「核の抑止力」という神話にしがみついて、原爆を投下した側に擦り寄っている側も、どちらも人間の罪深さを露呈しているようにしか見えません。
この夏も、聖書から平和を考え続けたいと思います。