nakayama-holinessのブログ

日本ホーリネス教団中山キリスト教会の公式ブログです。

2020年10月4日 礼拝週報

本日の礼拝週報です

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2020年10月4日 礼拝週報

世界聖餐日

 本日は10月第1主日「世界聖餐日」です。日本キリスト教協議会のホームページに「世界聖餐日を覚えて」という投稿があり、以下のように説明されています(投稿日:12月 21, 2018 更新日:2月 20, 2020)。

「世界聖餐日は、1930年代にアメリカ合衆国の長老教会において始められました。世界中のキリスト者が主の食卓につくことによって一致し、互いに認め合うことを願って始められた世界聖餐日は、第二次世界大戦によるさまざまな対立が深刻化していた1940年にアメリNCCの前身であるアメリカ連邦教会協議会によってエキュメニカルな祝日とされました。現在では世界中に広まり、毎年10月第1日曜日に世界聖餐日が祝われています。」

 中山教会では、これまで(いろいろ紆余曲折ありましたが)偶数月の第一主日聖餐式を守ってきました。他の教派・教会に比べて「少ない!」という持つ方も多いかもしれません。それでも、クリスマスと受難週など、年にごく数回しか聖餐式をしない教会もありますから(中山教会もかつてそうでした…)、それでも頑張って増やしたのです。とは言え、現在は新型コロナ下で飛沫感染の恐れがあるため、2月2日を最後に、聖餐式を中止しています。これはどの教会も同様だと思いますが、教会にとって想定外の困難でしょう。「あまり回数を多くするとありがたみが減る」というような感覚の教会にとっては、「ありがたみ」MAXという感じかもしれませんが(失礼)、聖餐式をとおして私たちのためのキリストの苦しみを覚え、恵みを受け取っている信仰者にとっては、魂に大きな穴が空いたような感じではないでしょうか。人間は観念だけで生きるものではなく、やはり視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚をとおして恵みを具体的に体感することが必要だと思います。ヨハネの手紙1の冒頭には、受肉した先在のキリストを指して、「初めからあったもの、私たちが聞いたもの、目で見たもの、よく見て、手で触れたもの、すなわち、命の言葉について」と表現します(1ヨハネ1:1)。ヨハネ福音書の方では、主イエスが群衆に向かって、「私の肉を食べ、私の血を飲む者は、永遠の命を得、私はその人を終わりの日に復活させる。私の肉はまことの食べ物、私の血はまことの飲み物だからである」と宣言します(ヨハネ6:54-55)。グロテスクにも聞こえますが、生々しいまでにリアルな恵みの伝達が描かれているのでしょう。今は、高齢や基礎疾患のゆえに重症化のリスクの高い兄弟姉妹のために、この恵みを喜んで放棄していますが、その間にも、聖書の御言葉を通してリアルな恵みを受け取りたいと思います。

 余談ですが、しばらく前に友人から、聖餐式で白ワインを使っている教会があると聞き、椅子から転げ落ちそうになりました。赤ワインだと、シミがついたら落ちないから、という理由だそうです。キリストの血を象徴するのに白ワインだなんて、「成分輸血か!」と突っ込んでしまいました。いやいや、赤くないと血を連想できないようでは、シンボリズムに対する感受性が低いということなのでしょう。主イエスは十字架に向かう直前に、最後の晩餐の席で、「神の国で新たに飲むその日まで、ぶどうの実から作ったものを飲むことはもう決してあるまい」と語りました(マルコ14:25)。白ワインも「ぶどうの実から作ったもの」、ここには確かに色は指定されていません(歴史的には多分間違いなく赤だったはずですが)。

宗教法人日本ホーリネス教団中山教会・ 〒273-0024 千葉県船橋市二子町604-1・ 牧師:河野克也 Katsuya Kawano