nakayama-holinessのブログ

日本ホーリネス教団中山キリスト教会の公式ブログです。

2020年10月4日 礼拝

ライブ配信した礼拝動画です

 10月第1週の主日礼拝の動画をブログでも提供いたします。今朝は、エルサレムでの死を決意し、ガリラヤから旅を始める主イエスと、その脇で主イエスの思いとは真逆の態度を取る弟子たちを対比させつつ、弟子として従うにあたっての覚悟について考えてみます。

 


2020年10月4日 礼拝

 

報復を叫ぶ弟子たち

 今朝の箇所では、エルサレムに向かう旅路の途中に1泊するため立ち寄ろうとしたサマリアの村人から歓迎されなかった時に、その歓迎しなかった村人に対して、ヤコブヨハネが天からの火をもって村ごと焼き払うことを主イエスに進言する場面が描かれています。このエピソードは、古代イスラエルの南北分裂王朝時代に、北イスラエルのアハズヤ王が、父王アハブの宿敵であった預言者エリヤに50人部隊の兵を送って滅ぼそうとした際に、天から火が下って部隊を焼き尽くした出来事が背景にあります(列王記下1:1-18)。その時は、神がエリヤを守るために火を下したのですが、ヤコブヨハネは、歓迎しなかった村人への報復として火を下そうとします。決して同列に読んではならず、むしろこの弟子たちの思い違いの深刻さを浮き彫りにしていると思います。彼らは、以前主イエスに派遣されて悪霊を追い出し、病気をいたした成功体験がありますし、他の弟子たちが悪例追放に失敗しているときにも、山の上で特別扱いを受けたという自負がありますので、自分たちが命じれば天から火が下ると考えたのでしょう。なんという思い上がりでしょうか。このあと、ルカ福音書を読み進む中で確認しますが、主イエスの思いはこれとは正反対です。私たちがどのような覚悟で、どのような内容の決意で、主イエスに従うかが問われていると思います。

 ところで、この二人の弟子の姿を見るにつけ、かつて政府の法案に反対した学者とその組織に対して、任命を拒否して報復する政府の姿が重なって見えて仕方ありません。75年前の恐怖政治の再来を懸念するのは考えすぎでしょうか?

宗教法人日本ホーリネス教団中山教会・ 〒273-0024 千葉県船橋市二子町604-1・ 牧師:河野克也 Katsuya Kawano