nakayama-holinessのブログ

日本ホーリネス教団中山キリスト教会の公式ブログです。

2023年11月30日祈祷会の学び:補足???

本日の祈祷会の学びについての補足です

 祈祷会の学びの聖書通読箇所がネヘミヤ記8章だったので、過去のブログで解説した記事があったのではないかと思い、事前にチェックしたところ、実はブログに記事を書くとお約束していながら、そのままになっていたことがわかりました(なんと、3年越しの発見!)。

・2020年8月27日の祈祷会の学びがネヘミヤ記9章で、その日のブログに、「また後ほど、ネヘミヤ記の解説をブログにアップしようと思いますが、とりあえず動画を提供いたします」と記しています。

・翌週の2020年9月3日の祈祷会の学びはエステル記3章でした。その日のブログでは、「先週の学びのブログは、もうしばらくお待ちください」との小見出しのもと、「先週のネヘミヤ記の学びの時に、ブログでも学びの記事を提供すると予告いたしましたが、その記事はもうしばらくお待ちください」と記しています。

・その翌週の2020年9月10日の祈祷会の学びは、聖書通読箇所としてはヨブ記に入っていたのですが、エステル記の後半を扱い、ブログに「後味の悪いエステル記」という記事を書きました(そちらは、後日エステル記のところで再録しようと思います)。そのブログ記事の最後に、丸括弧で、「エズラ、ネヘミヤの解説ブログは、もうしばらくお待ちください。)」と記しています(政治家の常套手段のように先送りしていますね)。

・その後、祈祷会の学びは聖書通読箇所に従って10月22日までヨブ記、29日からは詩編に入り、それっきりエズラ・ネヘミヤの解説ブログは忘却の彼方に追いやられていったようです。

・ただし(?)、11月1日の礼拝説教がルカ福音書10章の「善きサマリア人」の譬えだったこともあり、その日のブログに、ユダヤ人とサマリア人の対立の背景を解説する記事を書き、その中でネヘミヤ記にも多少触れていますので、ネヘミヤ記の関する部分までのところを以下に再録いたします。

 

(2020年11月1日のブログより)

ユダヤサマリアの敵対関係の歴史

 旧約聖書の列王記上12章を見ると、ソロモン王の時代に重税に喘いだイスラエルの北10部族の民は、ソロモン王の死後、息子レハブアムに対して減税を嘆願します。それに対して、年長の家臣たちはその要求に応えることを進言しますが、レハブアムと同世代の家臣たちは、一つ妥協すると調子に乗って要求をエスカレートさせるからと言って、その嘆願を拒絶し、むしろ父王よりも厳しい態度で臨むことを進言します。レハブアムは、同年代の家臣の声に従い、厳しい態度で臨んだところ、北10部族は南の2部族と決別して、ヤロブアムを王に立てて、シェケムを中心とするイスラエル王国を成立させます(12:1-25)。ヤロブアムは、エルサレム神殿へのアクセスを失ったことで民の求心力が低下することを恐れ、北王国の南北の拠点であるダンとベテルに金の子牛の像を設置し、二大聖所とします(12:26-33)。その結果、南王国ユダの人々からは、偶像崇拝に手を染めた宗教的に堕落した人々と見なされるようになります。

 また、紀元前722年に北王国イスラエルアッシリア帝国によって滅ぼされると、同一言語同一人種の人々が結託して反乱を起こさないようにするため、強制的に人種入替政策を行ったことで、次第に民族的な混交が進み、民族的にも純粋なユダヤ人でないと見なされるようになります(列王記下18:9-12)。

 その後、アッシリアの危機を辛うじて生き延びていた南ユダ王国も、紀元前587年には、アッシリアに代わって世界を支配するようになったネオ・バビロニア帝国によって滅ぼされ、人口の主要な部分がバビロンへと強制移住されられてしまいます(列王記下25:1-21)。70年後に、バビロンに代わって世界を支配するようになったアケメネス朝ペルシア帝国のキュロス王は、寛容政策を進め、バビロン捕囚で強制移住させられていたユダヤ人がエルサレムに戻って、都と神殿を再建することを許可し、バビロンが神殿から略奪した財宝や祭具も返還します(エズラ1:1-11)。それによって、ペルシアの行政区となったユダの地に帰還した人々は、神殿再建を進めますが、アッシリアの人種入替政策以来その地に住んでいたと主張する人々が神殿再建への参加を申し出たところ、その参加を拒み、双方がペルシア政府に訴えるなど、攻防が続き、長期に渡って神殿と都、および城壁の再建が停滞することになります(エズラ4:1-24)。ネヘミヤ記には、アルタクセルクセス王の第20年にネヘミヤが再建工事のために長官として派遣された時期の妨害についての記述がありますが、そこでは、サマリア人が妨害者として言及されています(ネヘミヤ3:33-35)。

(以上、2020年11月1日のブログからの一部再録)

 

 というわけで、「本日改めてエズラ記・ネヘミヤ記あたりの学びを提供します」、と言うことができれば良いのですが、まだちょっとバタバタしていて、ゆっくりブログの記事を書く時間が取れません。また近年、ペルシア時代のイェフダ(ユダ)に関する研究がかなり進んでいますので、その辺りの知識もきちんと補充してから記事にしたいと思いますので、もうしばらくお待ちください。

 

宗教法人日本ホーリネス教団中山教会・ 〒273-0024 千葉県船橋市二子町604-1・ 牧師:河野克也 Katsuya Kawano