nakayama-holinessのブログ

日本ホーリネス教団中山キリスト教会の公式ブログです。

2020年7月16日 祈祷会の学び

先ほどライブ配信した祈祷会の学びの動画です

 本日の祈祷会の学びは、歴代誌下13章です。中山教会の聖書通読箇所にしたがって、今週は9章から15章を読み進めますが、祈祷会の学びではソロモン王の治世の最後と、レハブアムの治世の南北王朝分裂を取り上げます。

 


2020年7月16日祈祷会の学び

 

 今朝は特に、北の10部族がヤロブアムを王に戴き、南ユダから分裂して王国を築いた際に、北の祭司・レビ人が、律法の定める十分の一の献納物と割り当て地という安定した生活を捨てて、南王国ユダに逃れ、神殿で神に仕えることを選んだことに注目します(歴代誌下11:13-17)。このことは、歴代誌の著者たちが、バビロン捕囚から帰還して最初にエルサレムに住むようになったレビ人たちであった(歴代誌上9:1-2)ということを考えると、なかなか感慨深いものがあります。つまり、自分たちがバビロンでの安定した生活を捨てて、荒廃したエルサレムに戻って来て、神殿を再建し、神殿祭儀を再開して神に仕えたのと同じように、かつてイスラエルが南北王朝に分裂した際には、自分たちの祖先は、北王国での安定した生活を捨てて、神殿のあるエルサレムに逃れて、神に仕えることを選び取ったのだという、代々大切に語り継いで来た歴史を、ここに思いを込めて記したのでしょう。

 レビ人が受け取る十分の一の献納物については、民数記18:8-32、申命記14:27-29、26:12-13を、各部族の嗣業の地の中のレビ人の割り当て地については、レビ記18:1-8、民数記35章、ヨシュア記21章を参照してください。

 また、レハブアムの次の王アビヤ(列王記上15章ではアビヤム)が、北王国のヤロブアムの軍と戦闘する際に、ヤロブアムとイスラエル軍に向かって語った言葉の中では、ことさらに、南ユダのエルサレム神殿で行われている祭司・レビ人による神殿祭儀の詳細が説明されます(歴代誌下13:10-12)。この辺りも、レビ人の視点が色濃く反映していますね。(ちなみに、13:9には、ヤロブアムの宗教政策によって金の子牛を中心とする祭儀が北王国の中心に据えられると同時に、祭司・レビ人が迫害されたことを窺わせる記述もありますので、「北での安定した生活を捨てて」というよりは、迫害を逃れて、難民として南に逃れて来た、というのが実情かもしれませんね。)

 

宗教法人日本ホーリネス教団中山教会・ 〒273-0024 千葉県船橋市二子町604-1・ 牧師:河野克也 Katsuya Kawano