nakayama-holinessのブログ

日本ホーリネス教団中山キリスト教会の公式ブログです。

2023年8月24日:祈祷会の学びの補足

古代イスラエル王国の南北王朝時代の年表です

 ここしばらく列王記の上下を読み進めていて、現在は下の10章まで来ましたが、何と言っても南北王朝に分裂して以降、北と南で同じような名前の王が登場したり、記述が北と南を行き来したりで、とにかく分かりにくいという印象を受けます。

 そこで、3年3ヶ月前にも簡易的な年表を作成して提供したのですが、今回ちょっと気になっていたところを修正して、アップデートしたバージョンをお届けすることにしました。今回はApple 社の Numbers という表計算ソフトで作成してみました。ソロモンの息子レハブアムの代で北の10部族が離脱して分裂王朝時代が始まってから、北王国イスラエルアッシリア帝国によって滅ぼされるまでを表にまとめたため、文字が小さくて読みにくいのですが、そこはご容赦ください(必要に応じて、お手元のスマホタブレットを横向きで表示して、さらに画面を親指と人差し指の2本で広げて、拡大してみてください)。

 基本的な情報は、S・ヘルマン/W・クライバー『よくわかるイスラエル史:アブラハムからバル・コホバまで』、樋口進訳(教文館、2003年)と、山我哲雄『聖書時代史:旧約篇』(岩波現代文庫岩波書店、2003年)をもとに、なるべく列王記上下の記述に沿ってまとめてみました。その他、旧約聖書翻訳委員会訳『旧約聖書 Ⅳ:列王記』、池田裕訳(岩波書店、1999年)も適宜参照しました。

 この後、南王国ユダの単独王朝時代も同じようにまとめてみようと思いますが、もうしばらく先になりそうです。ユダ王国の王については、分裂王朝時代からユダの単独王朝時代まで、基本的に歴代誌にも同じ情報が出てきますが、評価基準や詳細が微妙に異なっているため、その両者を照合するとまた面白いと思います。ただし、それはそれでとても大変な作業です(山我先生の『聖書時代史:旧約篇』がその辺りを丁寧に扱っていますので、ぜひそちらをご参照ください)。

分裂王朝時代:年表

 

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